2017年06月26日

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(22)

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(22)

■基地返還と跡地利用[4]

〇瀬名波通信施設(大部分返還)
瀬名波通信施設は、現在では小規模となっているが、かつては読谷村の西側海岸一帯を占める広大な米軍基地だった。現在は通信用の鉄塔と建物があるだけで、大部分は黙認耕作地。近くには、残波岬公園やホテル、ゴルフ場などが整備され、跡地の有効利用が行われている。

1996年12月のSACO最終報告により、アンテナ施設等をトリイ通信施設に移設すること等を条件に61ヘクタールの返還が日米間で合意。

2006年9月、マイクロ・ウェーブ塔部分を除く約61ヘクタールの一部返還。翌10月、マイクロ・ウェーブ塔部分をトリイ通信施設に統合(約0.26ヘクタール)。

〇牧港補給地区(部分返還)
牧港補給地区は、浦添市の国道58号から西側の海岸までの南北3km、東西1kmに及ぶ広大な兵站補給基地。同施設は那覇新港や卸売商業団地が所在する西海岸と国道58号に囲まれ、中南部の要路に位置するなど、地元浦添市をはじめ本県の振興開発にとって重要な空間を占めている。

1996年12月のSACO最終報告により、返還に伴い影響を受ける施設を残余の施設内に移設することを条件に約3ヘクタールの返還が日米間で合意。

陸軍倉庫のトリイ通信施設への移設等が返還条件。2006年5月、「再編の実施のための日米ロードマップ」により、再編事案(全面返還)となっている。

2013年4月、統合計画に北川進入路は「2013年度又はその後」、第5ゲート付近の区域は「2014年度又はその後」、残余の部分は「2024年度又はその後」に返還可能となる旨記載されている。

国道58号に隣接する牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の土地約3ヘクタールの返還を2017年度中に実現するために、速やかな必要な作業を開始することで一致した旨記載。

2013年8月、北川進入路約1ヘクタールが一部返還された。

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2017年06月23日

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(21)

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(21)

■基地返還と跡地利用[3]
〇楚辺通信所(全面返還)
通称「象の檻(オリ)」と呼ばれていた。直径約200m、高さ28mの巨大な檻のようなケージ型アンテナを持ち、軍事通信の傍受施設。同施設は、1996年12月のSACO最終報告により、アンテナ施設等をキャンプ・ハンセンに移設することを条件に53ヘクタールの全面返還が合意された。

2006年6月、一部返還(役236u)、同年12月、残余部分53ヘクタールが返還された。

〇読谷補助飛行場(全面返還)
SACO最終報告により、パラシュート降下訓練が伊江島補助飛行場に移転され、また、楚辺通信所が移設された後に返還することで合意。

2006年7月、約138ヘクタールが一部返還。同年12月、残余部分約53ヘクタールが返還された。

日米地位協定第2条4項(a)による共同使用により、野球場等の運動公園や村役場庁舎等が建設されている。

〇キャンプ・桑江(大部分返還)
施設面積107ヘクタールのうち返還面積99ヘクタールがSACO最終報告で合意。返還条件は海軍病院等のキャンプ・瑞慶覧等への移設。

2003年3月、約38ヘクタールが一部返還された。2005年12月、一部土地約0.78ヘクタールを陸軍貯油施設に統合。2013年3月、海軍病院本体の移設工事が完了。

2006年5月、「再編の実施のためのロードマップ」により再編事案として全面返還、2013年4月、統合計画に「2025(平成37)年度又はその後」に返還可能になる旨記載されている。

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2017年06月22日

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(20)

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(20)

■基地返還と跡地利用[2]

〇安波訓練場(全面返還)
国頭村安波川上流一帯にある海兵隊の訓練場。総面積480ヘクタール。安波海岸沖合9キロの扇状の安波訓練水域と一体となって水陸両用作戦の訓練に使用。1981年にはハリアー機の離発着訓練実施。87年には同機訓練場建設問題で揺れた。98年4月の日米合同委員会で、北部訓練場からの海への出入り口確保のため陸水域の追加提供を条件に全面返還が合意。

SACO最終報告でも施設面積480ヘクタールは全面返還が合意されていたが、北部訓練場から海への出入用の土地及び水域が提供され、1998年12月全面返還された。

〇ギンバル訓練場(全面返還)
SACOで施設面積60ヘクタールの全面返還が合意。返還条件はヘリコプター着陸帯の金武ブルービーチ訓練場への移設及びその他の施設のキャンプ・ハンセンへの移設であったが2011年7月、全面返還された。

ギンバル訓練場跡地利用計画として、金武町は「ふるさとづくり整備事業」を実施。ギンバル訓練場一帯は、美しい海岸線やマングローブが群生する億首川、田芋や稲などの水を湛えた田園風景が広がる豊かな自然環境にある。

ウェルネスの里づくりを目指し、ギンバル訓練場の跡地利用計画として策定された事業が「金武町ふるさとづくり整備事業」。

当該事業は、地域住民の健やかな成長と安全・安心を守ることを推進するため、住民健診や医療の充実、リハビリ等による健康増進と心身の癒しを図ることを目的に地域医療施設及びリハビリ関係施設等を整備するもの(金武町役場の話)。

2013年10月末に下記の施設が完成している。

@施設名称:「KIN放射線・健診クリニック」
管理者:医療法人社団 菱秀会(りょうしゅうかい)

住民健診や特定健診、人間ドック等を実施し、病気の予防、早期発見、治療を行い、地域住民の健康維持増進目的。最新の放射線治療機器を導入し、がんの放射線治療を実施。

A施設名称:「金武リハビリテーションクリニック」
管理者:ぎんばるの杜
金武リハビリテーションクリニック

筋肉や骨、関節などの疾患、外傷を治療する整形外科。また、生活習慣予防等の疾病予防のため運動療法を実施。

B施設名称:「株式会社 佐喜眞義肢」
管理者:株式会社 佐喜眞義肢

主に変形性膝関節症という高齢者の多くが抱える加齢性膝疾患の痛みに対処する義肢装具の製作。製造する義肢装具は特許を取得しており、県内外で広く活用されている

C施設名称:「発達支援センターぎんばるの海」
管理者:学校法人 智晴学園

発達障害児支援の充実を目的に3歳から18歳までの児童を対象とした児童デイサービス。海域でのトレーニングを含めた感覚統合療法を実施。

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