2015年10月15日

沖縄戦後70年(271)

沖縄戦後70年(271)
■佐藤首相の沖縄百万同胞に贈る言葉(2)
 昭和44年11月21日
  内閣総理大臣 佐藤栄作

まず沖縄の施政権を日本がゆずりうけるためには、沖縄の返還協定をはじめ、今後日米間で話し合わねばならない多くの問題がありますが、これらは日米の外交ルート、沖縄に関する日米協議委員会及び今後沖縄に新設することとしている高等弁務官及び日本政府代表よりなる機関を通じて解決していくこととなることは申すまでもありません。

大切なことは、沖縄内政上の問題であります。なんといっても25年間米国の施政権下におかれてきた沖縄は、本土の県市町村と比較して制度面で大きな相違があるのみならず、内容においてその行政及び住民福祉の水準に大きな格差があります。これを近々2,3年のうちに立派な沖縄県の県づくりをし、行政及び住民福祉の水準を本土並みにしてく迎え入れることは容易な事業ではありません。

しかし、私は、沖縄同胞の皆さんと協力して明年度以降沖縄援助費を大幅に拡充強化し、この難事業の達成に期する決意であることを申し上げたいのであります。

また、沖縄の本土復帰に伴い沖縄経済界には復帰後の沖縄経済について不安が高まっていると聞いています。
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2015年10月14日

沖縄戦後70年(270)

沖縄戦後70年(270)
■佐藤首相の沖縄百万同胞に贈る言葉(1)
 昭和44年11月21日
  内閣総理大臣 佐藤栄作

沖縄百万同胞の皆様
私とニクソン大統領との会談の結果、沖縄県民の皆様をはじめとするわが国全国民の年来の念願でありました沖縄の祖国復帰が、1972年中に「核抜き本土並み」という国民の総意にそった形で実現することになりました。復帰のための努力を続けてこられた沖縄県民各位の強い支援のたまものであります。

沖縄の祖国復帰は申すまでもなく第二次大戦後四半期にわたって、本土・沖縄の1億国民がいだき続けてきた民族的悲願でありました。

かつて私が沖縄を訪問した際「沖縄の祖国復帰が実現しない限り、わが国にとって戦後は終わらない」と申しましたように、沖縄の施政権返還問題は、政治の最高責任者としての私にとっても最大の課題であったのであります。私は日米首脳会談を終わった今、ただ感慨無量であります。

今回の沖縄返還についての日米両国の合意は、過去四半期にわたる日米両国の友好と信頼、理解と協力があってはじめて達成された結果であり、同時に、これは将来にわたって日米両国の協力関係が不動のものであることを実証してあますところないと思うのであります。

さて、1972年に沖縄を日本に返還するという合意ができた以上、今後は本土・沖縄双方が協力し、全力をあげて復帰準備に万全を期することが大切であります。

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2015年10月13日

沖縄戦後70年(269)

沖縄戦後70年(269)
■佐藤首相訪沖のステートメント

沖縄同胞の皆さん
私はただ今、那覇飛行場に到着しました。かねてより熱望しておりました沖縄訪問がここに実現し漸く皆さんと親しくお目にかかることができました。感慨まことに胸せまる思いであります。

沖縄が本土から分かれて20年、私たち国民は沖縄90万の皆さんのことを方時たりとも忘れたことはありません。本土1億国民は、みなさんの長い間のご苦労に対し、深い尊敬と感謝の念をささげるものであります。

私は、沖縄の祖国復帰が実現しない限り、わが国にとって「戦後」が終わっていないことをよく承知しております。これはまた日本国民すべての気持ちでもあります。

私が、沖縄訪問を決意しましたのは、なによりもまず、本土の同胞を代表して、この気持ちをみなさんにお伝えしたかったからであります。

去る1月のジョンソン米国大統領との会談で沖縄の施政権を早い機会に返還するよう強く要望しました。

また、沖縄住民の民生安定と福祉向上のため日米相協力することについての意見の一致をみたのであります。

私はこの基本的立場に立って、沖縄の現実の姿を、直接この目で確かめ、耳で聞きできるだけ広く深く当地の実情をつかんで、これを日本政府の沖縄施策のなかに具体的に生かしたいと存じます。そしてこのことは私の責任であるとともに、沖縄のみなさんの期待にこたえる所存であると考えます。

私は、ここに、沖縄90万同胞の心からの歓迎に対し深く感謝するものであります。また、ワトソン高等弁務官、松岡行政主席はじめ関係者の温かいお出迎えに対し、厚くお礼申し上げます。

    昭和40年8月19日
      内閣総理大臣 佐藤栄作



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