2015年10月13日

沖縄戦後70年(269)

沖縄戦後70年(269)
■佐藤首相訪沖のステートメント

沖縄同胞の皆さん
私はただ今、那覇飛行場に到着しました。かねてより熱望しておりました沖縄訪問がここに実現し漸く皆さんと親しくお目にかかることができました。感慨まことに胸せまる思いであります。

沖縄が本土から分かれて20年、私たち国民は沖縄90万の皆さんのことを方時たりとも忘れたことはありません。本土1億国民は、みなさんの長い間のご苦労に対し、深い尊敬と感謝の念をささげるものであります。

私は、沖縄の祖国復帰が実現しない限り、わが国にとって「戦後」が終わっていないことをよく承知しております。これはまた日本国民すべての気持ちでもあります。

私が、沖縄訪問を決意しましたのは、なによりもまず、本土の同胞を代表して、この気持ちをみなさんにお伝えしたかったからであります。

去る1月のジョンソン米国大統領との会談で沖縄の施政権を早い機会に返還するよう強く要望しました。

また、沖縄住民の民生安定と福祉向上のため日米相協力することについての意見の一致をみたのであります。

私はこの基本的立場に立って、沖縄の現実の姿を、直接この目で確かめ、耳で聞きできるだけ広く深く当地の実情をつかんで、これを日本政府の沖縄施策のなかに具体的に生かしたいと存じます。そしてこのことは私の責任であるとともに、沖縄のみなさんの期待にこたえる所存であると考えます。

私は、ここに、沖縄90万同胞の心からの歓迎に対し深く感謝するものであります。また、ワトソン高等弁務官、松岡行政主席はじめ関係者の温かいお出迎えに対し、厚くお礼申し上げます。

    昭和40年8月19日
      内閣総理大臣 佐藤栄作



posted by ゆがふ沖縄 at 00:08| 歴史の証言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする