2015年11月10日

■ケネディが尊敬した上杉鷹山

■ケネディが尊敬した上杉鷹山
〜歴史に学ぶリーダーの条件〜

大西敬義『一流のリーダー学』を読んだ。時代をリードするリーダーの条件が記されている。時代を映すリーダー像、陽転の発想で逆転の発想などニューリーダーの条件を述べているが読む人を燃えさせる。

戦略論も興味を引く。戦略なきところに成功なしと説く。人間尊重こそ経営の原理・原則という。経営とは人間学の追求だともいう。自己変革では、信頼の確立こそリーダーの基本と述べる。自らが燃えてこそ人は動く。読む人に感動を与える言葉が滲み出ている。

より高いビジョンが人を動かす─なるほどと思った。実践人間学を教えてくれる。出会いこそ活力・チャンスの源だと説く。

若いころは経営学関連の本をずいぶん読んだが、この本は人間哲学を知るうえで目から鱗だ。

この本で事例研究として優れたリーダーとしてケネディが尊敬した上杉鷹山を取り上げている。

米国第35代大統領ジョン・F・ケネディは「あなたの尊敬するリーダーは誰ですか」と聞かれ、「上杉鷹山」の名をあげたという。戦後の日本人にはなじみの薄い存在だがケネディが知っていたというから驚きだ。

ケネディが尊敬する数少ない世界のリーダーの一人に鷹山が入っていたことは洋の東西を問わず通用するリーダーの条件を備えていたと著者は話す。

更に次のように話す。「鷹山は倒産寸前の米沢藩を見事に再建した。しかも再建のやり方がこれまた見事で立派であった。最高の戦略、戦術を駆使しながらもあくまでも人間尊重の立場を貫いた。再建に当たっては数々の改革を断行したが、その際も常に人の意見を聞き「民のため」という道徳が基盤になっていた」(同著66P)。

ケネディが日本の歴史に学んでいたことを初めて知った。歴史に見る人間学と言えようか。リーダーの生きざまを活写した本だが、ケネディは日本のリーダー研究をしていたのだ。秋の夜長に更に目から鱗である。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:01| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする