2016年07月11日

参議院沖縄選挙区・伊波洋一氏当選

■参議院沖縄選挙区・伊波洋一氏当選
〜人物評価と基地問題への民意の勝利〜

今回の参議院選挙の特徴は、『18歳選挙権の実現』と『辺野古移設の賛否』が焦点になったことだ。世論調査で県民の審判は予想されていた。

投票箱が閉まった午後8時、沖縄の各テレビ局は伊波洋一氏の当選を報じた。翁長雄志知事は沖縄県民のうっ積した気持ちが良識の勝利に結びついたと語った。伊波氏は71年の基地の重圧と安倍政権の怒りを表現した。テレビから放映される『カチャーシー』は当選の現実を物語っていた。

島尻安伊子氏は2010年の参議院選で普天間の県外移設を公約に掲げ再選した。当選すると公約を翻し辺野古移設に転じた。今回の選挙で辺野古移設の焦点化を避けていたが県民の目は節穴ではない。

『公約違反』の経歴を持つ島尻氏の言動は県民の脳裏に深く焼き付いていた。公約違反への嫌悪感が県民に深く浸透していたことが敗因の原因だろう。

政治は県民の心と一つでなければならない。県民の心を読み違えるのは政治ではない。有権者は島尻氏の政治姿勢にノーを突きつけた。

辺野古移設が最大の焦点となった。米軍優先の日米地位協定の改定を求めても日本政府の対応は『運用改善』の言葉を繰り返すだけだった。

基地の整理縮小は進まず米軍人軍属の凶悪犯罪についても政府の対応は『綱紀粛正』『再発防止』を唱えるだけだ。元海兵隊員による女性殺害・遺体遺棄事件への怒り、辺野古移設の焦点化など県民の判断は辺野古ノーを選択した。島尻氏の公約破棄への不信感、基地問題への対応等から県民は伊波氏を選択した。

政治に必要なことは『品格』だ。公約を翻す人は、信頼されない。7月10日付の沖縄タイムス社説は、『人物と政策を見極めよう』と社説で掲げた。社説は『辺野古で反対運動を続ける市民らを抑え込むように国会で発言した島尻安伊子氏と、辺野古新基地断念を求める伊波洋一氏という、対立軸のはっきりした構図の選挙』と主張した。県民の心が表現されていた。

伊波氏勝利で『辺野古移設』はより困難になるだろう。沖縄政治の潮流は変化した。今回の選挙は『正しいベクトル』でものを見、判断した県民の勝利だ。辺野古移設反対の『呼び水』になるだろう。県民は慧眼をもって選択した。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:01| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする