2016年07月20日

米軍政下の沖縄財政援助をめぐる国会論戦(51)

米軍政下の沖縄財政援助をめぐる国会論戦(51)
〜1967年特別国会質疑のポイント〜

■問45 沖縄における農林漁業制度資金を沖縄における産業団体に活用させる方法は可能か。

本土の農林漁業金融公庫、農林中央金庫等の制度、系統資金を直接沖縄の農林関係団体へ貸し付けることについては、それぞれの機関の業務について規定している法律が日本政府の施政権の及ぶ本土内において、個々の経済主体の需要に応じ、一定の本土内農林政策目的に沿った金融を行うことを前提としている関係上、現行法上困難である。

従って、沖縄に対する制度資金の融資に関する同種機能を持つ農林漁業中央金庫に対する琉球政府の出資金の原資の一部並びに琉球政府の漁船建造資金融通特別会計への繰入金の一部を財政援助金として助成することとしている(中金への出資金1962年度1億3千万円、63年度3億円、64年度3億円、65年度3億6千万円、67年度3億6千万円(予定)。

漁船建造資金1965年度5761万円、67年度5000万円(予定)。

なお、輸出入銀行資金については、本土からプラント類の輸出並びに投資等を通じてこれを活用することができるので、当面はこの資金の活用の拡大を図っていく所存である。

■問46 観光資源の現状、保護育成及び開発などどうなっているか。

沖縄における観光収入は見えざる輸出として対外収支改善に重要な役割を果たしている。

沖縄は、従来世界戦史上最大の激戦地としての戦跡と外国品が安く買えるという国際的特殊事情で観光客を吸収してきたが、今後においては沖縄本来の自然景観、文化風俗等を中心にした観光資源を開発する必要がある。

沖縄の観光資源としては
@亜熱帯気候であるため年中暖かいこと。
A自然景観等に海、空、海岸線が観光資源として恵まれていること。
B風俗、民俗芸能については沖縄固有の古い伝統があること。
C戦跡地が多く、現在のところ沖縄観光の中心となっていること。
D立地条件が良く、沖縄は東南アジアの観光ルートになっていること。
等が挙げられる。

観光資源の保護については、琉球政府では沖縄戦跡政府立公園、沖縄海岸政府立公園及び与勝海上政府立公園を三地域に指定し、これらを保護するため区域内に特別地域を指定し、その場所における工作物の構築、土石、砂利、木材の採取や物件の設置等に規制を加えている。

また、その中でも学術上及び文化上希少価値のある場所は特別保護地域に指定し、自然公園としての景観維持のため厳しく保護している。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:02| 日本政府の復帰対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする