2016年08月23日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(4)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(4)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

■沖縄が戦争によって失われた領土であるとは思わない。沖縄はやはり日本固有の領土である。ただ施政権は失ったけれども、それが返されるということであって、戦争によって失われた領土が返されるということにはならないのではないか。

(福田外務大臣)
今度返ってくるのは施政権であり、その前提として我々が失ったのは施政権である。しかし、これは実際領土権と同じような効果がある。そこでこの施政権の返還と領土の返還を並べて比較するということは、別に何の不自由もないと思う。そういう意味合いにおいて、ちゃんと心得てやっている。

■沖縄自民党の公約は、復帰の際の米軍基地は本土並みを目標とする、となっていた。この公約は自民党としては、当然守らなければならぬと思う。

この公約は自民党としては、当然守らなければならぬと思う。もしそれができないということであれば、それだけの責任を感じないかどうか伺いたい。

(佐藤内閣総理大臣)
基地の密度は復帰の際には、必ずしも本土並みではない。しかし、基地機能は本土並みである。核抜きであること、また、自由出撃のできないこと等は本土並みである。このように了解いただきたい。

■アメリカが施政権を行使した期間、その行使は正しかったのか。政治の原理に照らして十分やったかどうか、その民政に対する評価を聞きたい。

(佐藤内閣総理大臣)
多くを言わず簡単に一言でいえば、占領の延長、こういう形で沖縄に施政権を行っていたと思う。

■ベトナム戦争は依然続いているが、返還後の沖縄を基地としてベトナムへの出撃は継続するのか、それとも一切なくなるのか。

(佐藤内閣総理大臣)
返還後の沖縄には、安保条約その他関連取り決めがそのまま適用になるので、沖縄からの直接戦闘作戦行動は、当然に事前協議の対象となるわけで、べトナムへの自由出撃というようなことは一切なくなる。

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2016年08月22日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(3)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(3)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

■政府が核の撤去につき、明確な回答ができない。いわんや、また、攻撃的機能を持つ特殊部隊、こういったものに対する歯止めとなるものが、非常にぼやかされてきておる、政府の言う核抜き本土並みが明確に国民の前に示されていないという点について、政府不信が今後国民の間に助長される憂いを持っておられるわけだが、この点についての見解を伺いたい。

(佐藤内閣総理大臣)
本土並み核抜き、特に核についての日本人、沖縄の方々の気持ちからも、はっきりとその点を申すことが必要だと思い、本土並み核抜き、1972年返還の大筋を決め、そうして鋭意これに取り組んできた。過日、いよいよ返還協定に調印する運びとなった。

ただいまのお尋ねのような点で疑問は残っておると思うが、私は最高責任者としてニクソン大統領とそう約束をした、そのことが履行されないとは考えていない。従って、本土並み核抜きを実現する、と確信して協定の実施を皆さん方にお願いしている次第である。

■この協定は主権平等の大原則に基づいた条約ではない。アメリカ政府の恩恵的好意というような要素がもしも強くあったとしたならば、基地を今まで通りに置いておく、施設の買い取りを強要する、核の撤去費用を出せという、請求権にも十分応じない、これが果たしてアメリカ政府の好意と言い切れるのか。

(佐藤内閣総理大臣)
沖縄百万の県民ともども一億の国民が、祖国に帰してもらいたい、施政権を排除するということでこれは長い念願であった。

ただいま、その念願がようやく達成されようとしておる。私どもの念願なしに、ただアメリカ側の恩恵的な、それだけにすがっているというような情けない自主性のないものではない。われわれの願望が理解された。

その理解されたところには、アメリカの好意もあるであろう、そういうものでこの願望が達成された、それをいま返還協定の形で実現しようとしておるのである。
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2016年08月19日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(2)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(2)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

■返還協定の取り決めについて不満も不安も多いのであるが、しかし、早く復帰したい、そのうえで問題を解決することが最も現実的で得策と思うが、見解を伺いたい。

(佐藤内閣総理大臣)
返還協定をもって満足すべきではないということは、申すまでもないことである。平和の島にする、本土と同じ待遇を受ける、これははっきりしているが、まだまだ本土並みとは言えないじゃないか、こういう問題が残っている。

基地の密度が非常に高い、特殊部隊を持っている。あるいはその装備にもいろいろ危険な問題があるんじゃないのか、こういうことで心配の種が尽きないようである。

私は返還が実現すれば、安保条約、同取決めが本土と同様に何らの変更なしに沖縄に実施される。そこに是非期待を持っていただきたい。また、その立場から沖縄が平和な島になるんだ、従って、今までのような自由使用というような問題はもうないし、自由出撃などあろうはずがない。

従って、この質的な変化、それと同時にあわせて量的に変わったものにするということが我々努力しなければならないと思う。

結論としては、一日も早く本土復帰を実現して、本土の我々とともに格差のない沖縄県、豊かな沖縄県づくりに邁進しょうじゃないか、これが私どもの決意である。
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