2016年08月22日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(3)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(3)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

■政府が核の撤去につき、明確な回答ができない。いわんや、また、攻撃的機能を持つ特殊部隊、こういったものに対する歯止めとなるものが、非常にぼやかされてきておる、政府の言う核抜き本土並みが明確に国民の前に示されていないという点について、政府不信が今後国民の間に助長される憂いを持っておられるわけだが、この点についての見解を伺いたい。

(佐藤内閣総理大臣)
本土並み核抜き、特に核についての日本人、沖縄の方々の気持ちからも、はっきりとその点を申すことが必要だと思い、本土並み核抜き、1972年返還の大筋を決め、そうして鋭意これに取り組んできた。過日、いよいよ返還協定に調印する運びとなった。

ただいまのお尋ねのような点で疑問は残っておると思うが、私は最高責任者としてニクソン大統領とそう約束をした、そのことが履行されないとは考えていない。従って、本土並み核抜きを実現する、と確信して協定の実施を皆さん方にお願いしている次第である。

■この協定は主権平等の大原則に基づいた条約ではない。アメリカ政府の恩恵的好意というような要素がもしも強くあったとしたならば、基地を今まで通りに置いておく、施設の買い取りを強要する、核の撤去費用を出せという、請求権にも十分応じない、これが果たしてアメリカ政府の好意と言い切れるのか。

(佐藤内閣総理大臣)
沖縄百万の県民ともども一億の国民が、祖国に帰してもらいたい、施政権を排除するということでこれは長い念願であった。

ただいま、その念願がようやく達成されようとしておる。私どもの念願なしに、ただアメリカ側の恩恵的な、それだけにすがっているというような情けない自主性のないものではない。われわれの願望が理解された。

その理解されたところには、アメリカの好意もあるであろう、そういうものでこの願望が達成された、それをいま返還協定の形で実現しようとしておるのである。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:00| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする