2016年08月25日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(6)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(6)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

■米中の接近、こういったような大きな転換が行われている。しかも中国が国連祝福されて迎えられる。この際、ナショナル・プレスクラブの演説の取消しとか修正ができるならば、近く将来において両巨頭が必ずどっかで合われるだろうから、そういう場合に1969年11月の共同声明の軌道修正をなすべきではないか。

(佐藤内閣総理大臣)
私、ただいまニクソン大統領と最近に合うというような予定をとっていないし、また、ニクソン大統領と会談を持つということもない。

しかし、ただいま言われるようなことはアメリカとしても、日本の国会において議論が交わされることに無関心であろうはずはない。ましてや沖縄返還国会だと、こういう状態であるから、この国会における審議の状況はもうアメリカも耳をそばだてておることだ、また括目してみていることだと思っている。

従って、ただいまのような考え方、いわゆる自主的に日本の国益を守る立場においてコンセンサスを得られるべく日本政府は努力している。こういうことは理解してくれる、かように私は思っている。こういう立場に立って、軌道修正する要ありと思えば、そのとき軌道修正に積極的に乗りかかるべき問題だろうと思う。

■基地返還後は、今度は安保の枠に入れるということになれば、当然この極東の範囲がまた新たに問題になってくると思う。この際、この極東の範囲というものを、周辺というような漠然とした言い方でなしに、その周辺とは具体的にどういうことなのか明らかにしておいていただきたい。

(佐藤内閣総理大臣)
安保というところの極東の範囲については、沖縄返還が行われても何ら変更するというふうに考えていない。

一般的用語として用いられておる「極東」は、地政学上正確に固定されたものではないが、安保条約上の極東は、日米両国が平和、安全の維持に共通の関心を有しておる区域であって、かかる区域は大体においてフィリピン以北云々であることは、安保国会当時の統一見解に示されておるとおりである。



posted by ゆがふ沖縄 at 00:32| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする