2016年11月09日

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(57)

沖縄返還協定・復帰に伴う諸問題質疑応答要旨(57)
1971年10月〜12月:第67国会(臨時会)
●沖縄返還協定特別委員会
●沖縄及び北方問題に関する特別委員会

P3の移転費用B
■38億円という金額は、那覇から普天間までP3を移転させる費用の総額か。

(外務省吉野アメリカ局長)
38億円は普天間及び嘉手納空港に対する必要な施設の予算である。嘉手納に対しては、那覇空港にいるP3以外の3.4の哨戒機等の海軍機があるので、それが移るために嘉手納に対しても多少施設しなければならぬ。

従って、38億には嘉手納及び普天間の費用が含まれているわけである。先方の主張はこれがすべてではない。さらにP3が普天間に移った結果、普天間にいる飛行機がどこかに行かなければならない可能性がある。その場合の費用は追って出してほしい、という主張をしてきたわけである。

■滑走路のかさ上げ工事に少なくとも一月半かかるのだから、予算の関係も十分考えておかねばならぬ問題であったと思う。予算が遅れたと言うが、これは言い訳にすぎず、別の方法で支出する手もあったと思う。

政府としては、那覇飛行場の全面返還のため、慎重にそして早期に着手しなければならぬ問題であったと思う。この点責任を感じているのかどうか。

(福田外務大臣)
この事態は非常に残念に思っている。那覇飛行場の完全返還の実現は、わが方は最後まで主張したところであり、従って38億円の代替施設の支出を予算に計上したわけである。

しかし、工事には時間がかかるので、さしあたり普天間飛行場のかさ上げ措置だけで移転することに話し合いができた。ところが暫定予算ということとなった。そこで暫定予算にかさ上げ工事費を組み込むことを検討したが、暫定予算の通例からこれは妥当でないという結論になった。

そこで予備費でこれを支出するかということも考えたが、予備費の性格にも合わない。従って、このかさ上げ工事も実行するすべがないということで、やむを得ず5月15日に、さらにしばらくの間那覇空港の施設の再提供をせねばならぬということになったわけである。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:02| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする