2017年01月17日

沖縄復帰特例(酒税)の政治利用(36)

沖縄復帰特例(酒税)の政治利用(36)
〜政治利用の不条理を突く〜

■耐える哲学の歴史
〜沖縄に政治生命をかけた山中貞則〜

沖縄復帰を前にして、総理府総務長官・山中貞則は琉球放送・報道編成局長・稲福健蔵のインタビューに応え、返還後の対沖縄政策を明らかにした。その内容は、1971年3月20日発刊の政府広報『時の動き』で全国に衆知された。

山中貞則はことあるごとに、忍土・沖縄の歴史に触れる。日本本土の県には見られない苦難に耐え抜く沖縄の不幸な歴史を説く。沖縄復帰に当たり、山中が全国民に語った言葉は胸を打つ。『米軍政下で苦しんだ戦後の沖縄の歩みに償いの心で沖縄振興に取り組む』。

政府広報で、山中は薩摩の沖縄支配について、贖罪の気持ちを述べた。

『徳川時代に薩摩藩が300年にわたって、ずっと沖縄、奄美大島を含めて搾取をした。薩摩藩は木曽川の治水工事に、今の金で言ったら何千億円という金をつぎ込まされてきた。ここでにらまれたのは、沖縄、奄美大島を手中にしてサトウキビをつくらせて搾取した。長い間、忍従の歴史であった。沖縄県民は耐える哲学の歴史だった』

『明治以降の廃藩置県、琉球処分、第2次大戦の最大の激戦地』『米軍統治下で土地を取り上げられた』『抵抗して生きてきた』・・・山中が語った言葉である。

琉球放送・報道編成局長・稲福健蔵は沖縄のマスコミ人を代表して山中に復帰不安を訴えた。

『困難を乗り越えて祖国復帰という事業をやっていかなければならない。沖縄の未来はこうなんだ、というものがあれば、沖縄の人は現在のかなりの困難と不安というものを乗り越えていくだけのバイタリティーを持っていると私は信じている』

稲福は復帰対策に当たり、経過措置、臨時措置で経済、社会の格差解消を訴えた。

稲福の言葉に山中は共感する。『俺は沖縄に政治生命をかける』
posted by ゆがふ沖縄 at 00:00| 日本政府の復帰対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする