2017年02月06日

■復帰時の沖縄予算裏面史(3)

■復帰時の沖縄予算裏面史(3)

櫻井溥『あれから』を読むと、沖縄に向き合う官僚の本音が詰まっている。軸足を沖縄に移した姿が見えてくる。桜井さんは復帰後の沖縄補助率に触れている。

それによると、大蔵省の法規課長が「沖縄補助率一覧(案)」を懐にしのばせて山中貞則総理府総務長官に補助率の説明をしたら大臣は説明を遮ったという。
山中大臣「沖縄はなあ、27年間も本土と切り離されていたんだよ。そこを考えなきゃ。その間、本土ではいろんな補助率があっただろう。これらは一切沖縄には適用されていなかったんだよ」

相沢主計局長「しかし、大臣。沖縄はいろいろ苦労してきたでしょうが、公共施設も十分ではないにしても、結構整備されているのもありますよ。終戦直後のような補助率や、奄美復興時の補助率をこれからの沖縄に適用するのは不適当ですよ」

相沢主計局長は、とにかくわれわれ(大蔵)の案をぜひ見てください。これをご覧になりますと、きっと大臣も満足されると思いますが、と1枚の紙を取り出して差し出そうとしたが、大臣はそれを制して受取りを拒否した。

山中大臣「さっきのおれの案でないと国会は通らんよ。沖縄の補助率は、戦後存在したもの、また、現行の高率補助のうちの最高のものをすべて法律に盛ることにする」と断を下し、沖縄の補助率が決まったと櫻井さんは述懐する。

posted by ゆがふ沖縄 at 00:06| ◆「時の動き」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする