2017年06月02日

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(6)

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(6)

復帰後2015年度までに港湾に投資された国費は1兆628億円。沖縄の港湾は見違えるほど整備された。沖縄の港湾数は33港。離島における定住条件や産業振興に貢献した。島々間の交流や定住条件の整備で地域社会を支えるのも港湾である。

港湾整備は大型船の接岸で割高な交通・輸送コストの低減に役立つ。貨物量、旅客数も増えた。

最近の傾向としては、クルーズ船受け入れ強化のための取り組みもみられる。那覇港の旅客線ターミナルが共用、石垣港は旅客線ターミナルが整備中だ。平良港は複合一貫輸送(旅客線兼用)ターミナルが急ピッチで進められている。

沖縄はクルーズ船の寄港地として脚光を浴びている。沖縄はクルーズ船観光が拡大し、アジア交通の拠点となっているのだ。アジアの富裕層はクルーズ船で沖縄を訪れる。沖縄の魅力、独特の文化は観光資源として戦略的なプロモーションの役割を果たす。

外国人観光客のニーズは高まっている。クルーズ船観光、ダイビング等の自然体験、独特の歴史・文化資源を背景とした伝統文化体験で外国から年間200万人が沖縄を訪れる時代だ。

大型クルーズ船の来航時に通訳案内に対する需要も増大している。アジアを中心とした外国人観光客の受け入れ態勢のさらなる整備が必要だ。改正沖縄振興法で通訳案内士の特例措置が講じられた。一定の研修を修了したものは、報酬を得て通訳案内を行うことができる(通訳案内士法の適用除外という特例)。 

2017年4月5日付の沖縄タイムスに明るいニュースがあった。アジア最大級客船が那覇に初寄港したのだ。初めて寄港したのは、プレミアム客船「ゲンティン・ドリーム号」。

アジア最大級のプレミアム客船「ゲンティン・ドリーム号」は15万3千トン、乗客定員3400人。日本に初寄港。中国や香港などから約2700人の乗客が沖縄を訪れ、国際通りなど沖縄県内各地の観光施設へ流れた。

同船は次の寄港地の宮古島へ。10月まで香港と中国の広州をそれぞれ母港とし、那覇港と宮古島の平良港へ計28回ずつ寄港する予定。「ゲンティン・ドリーム号」はドリーム・クルーズ社(香港)が所有し、2016年11月に初就航した新造船(2017年4月5日付沖縄タイムス報道)。

国際的観光ブランド、戦略的マーケティング。クルーズ船観光の定番として沖縄に熱い視線が集まる。沖縄はクルーズ船観光のターゲット市場である。コア・ポジショニングとしてのクルーズ船観光への期待値は高いと思う。

posted by ゆがふ沖縄 at 00:01| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする