2017年06月07日

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(9)

半世紀後の沖縄振興計画はあり得るのか(9)

復帰後、農業基盤整備に投じた沖縄振興予算は下記のとおりだ。
1次振興計画1074億円、2次振興計画3071億円、3次振興計画5202億円、4次振興計画3537億円、5次振興計画(沖縄21世紀ビジョン基本計画)は2015年度までに1129億円、計1兆4013億円。

米軍政下時代、日本政府が沖縄農業に投じた財政援助は80億円だったから、復帰後莫大な予算を投入したことになる。

復帰後、沖縄農業に1兆4千億円の国費が投入されたが、コストパフォーマンスはどうか? 県内総生産に占める第1次産業の構成比は、復帰時(1972年度)の7.3%であったが2013年度は1.5%まで落ち込んでいる(農業は5.7%から1.3%へ)。

2013年度の県内総生は3兆8818億円、そのうち農業の生産額は496億4500万円でわずか1.2%だ。

農家数は1973年56960戸あったが、その後36904戸減少して2015年は20056戸と65%減少した。

農業人口は1980年71814人いたが、2015年の農業従事者は19916人。この間、51898人が農業を捨てた。

農業の高齢化率は、1980年23%であったが2015年は54%だ。若年者の農業離れが目立つ。

耕地面積は1980年43800ヘクタールであったが、2015年は38600ヘクタールまで減少している。

耕作放棄地は1985年1555ヘクタールであったが、2015年は2445ヘクタールまで拡大している。この間の耕作放棄率は3.7%から9%に拡大し農地の利用率は悪化している。沖縄の農業所得(年間)は2014年で107万4千円だ。
これで若者が農業に従事することは厳しい環境だ。

基幹作物であるサトウキビの栽培面積は1974年23700ヘクタールであったが、2014年は18200ヘクタールまで減少。農業振興は機能したか? 1兆4千億円の予算が投じられたが、コストパフォーマンスは悪いと言わざるを得ない。
posted by ゆがふ沖縄 at 01:05| 大学の窓から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする