2012年01月03日

新しい地平に向かって(3)

新しい地平に向かって(3)

 元旦の朝、悲しみと痛みの被災地に「一条の光」が射していた。

未生に響きがあった。東北の日の出をテレビで見ながら、ゆがふウチナーから「復興」への希望を託した。

 沖縄に800人が避難した。子供たちの顔を見ながら、故郷を失った悲しみが心を刺す。自然という安定した東北の「ふるさと」を取り戻してほしい。今年は過去を想い、未来を考える年にしたい。人間は何のために生きているのか。何のために生まれてきたのか。人間の幸せを考えたい。


人間は無力である。だから強く生きなければならない─沖縄の避難者から学んだ。

 新年の朝、全国紙の社説を読む。「毎日新聞」と「河北新聞」は震災地を見つめていた。311から9月余が過ぎたが、被災者にとって明日は見えない。大きな傷が日本社会全体を覆う。

201211日付「毎日新聞」社説

「3・11」の復旧、復興は第3次補正予算の成立までは進んだが、なおすべての作業は遅れ気味で、脱原発、エネルギー政策についてはその青写真さえ描かれていない。


2012
11日付「河北新聞」社説

 新しい年が明けた。仮設住宅で暮らす人がいる。ふるさとから遠く離れ、避難生活を余儀なくされている家族がいる。仕事がなければ、将来の見通しも立たない。


高橋桂子『千年の風』から


見えないところで

見えないところで

自らをつくるものたちの凛々(りり)しさよ


天に向かって

まっすぐ伸びようとする樹は

地深く根を下ろす


そして深くに張った根ほど

苦役(くえき)と受難(じゅなん)を知っている

見えないところで

他に尽くすものたちの美しさよ


すべてに従う水は

いつの間にか

あらゆる生命に姿を変えている

すべてに従う水は

すべてにかけがえのない力を抱いている


痛みを通しての連帯
時代の亀裂(きれつ)に
猶予(ゆうよ)のない現実が
押し寄せている

しかし

どれほどの危機であろうとも

結果だけを変えることはできない


現実への厳粛(げんしゅく)な認識
原因に対する深い洞察
そして何よりも
運命の共同感が必要なのである

希望の道は

痛みを通しての連帯である


現れる光
遥かなる歴史が物語る
社会が大きな混乱に陥(おちい)るとき
それを救う存在が現れる

人々が大きな苦しみの中にあるとき

それを解き放つ力が生まれる


世界が深い幻滅(げんんめつ)の危機に曝(さら)されるとき
それを乗り越える希望が立ち上がる

まず人が現われ
そしてはたらきと力が生まれる

闇の中から輝き出す光の真実

posted by ゆがふ沖縄 at 00:07| Comment(0) | 千年の風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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