2012年03月31日

琉大生が見た「沖縄基地問題」(37)

琉大生が見た「沖縄基地問題」(37)

◆新たな基地建設について

 総合社会システム学科・M(男性)


 普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部に移設することは、結局は沖縄にあった基地をまた沖縄に移すことを意味し、沖縄から基地を無くすという県民の意思を無視していることになる。

民主党はマニフェストで沖縄の米軍基地を見直すと公約し選挙で圧勝した。鳩山首相は普天間は少なくとも県外移設を唱え、沖縄県民に大きな期待を抱かせた。沖縄県民は民主党政権の誕生に期待し投票した。しかし、民主党政権が誕生すると鳩山首相は、「学べば学ぶほど沖縄の抑止力を理解するようになった」と述べた。さらに「沖縄の地政学上の重要性を理解するようになった」とも述べた。
キャンプ・シュワブ陸上部分.JPG

 
 沖縄県民の思いは完全に裏切られた。県民が望んでいる普天間の県外移設は民主党政権の変節で挫折した。明らかに公約違反である。沖縄の苦悩・犠牲より日米安保を優先したのだ。


 アメリカに目を向ける民主党政権。県民を裏切った行為は許せるものではない。残念の一語に尽きる。沖縄を裏切った責任は重い。


民主党と政府は自らの言葉にもっと責任を持ってほしい。日米は従属関係にある。従属関係の背景には常に沖縄の犠牲が伴う。米国一辺倒の日本外交の背景には「沖縄差別」がある。

普天間の県外移設のハードルは高くなった。ハードルを高くしたのは日本政府である。日本政府は沖縄の歴史と苦悩を知らない。理解しようともしない。誠意も示さない。沖縄の心は抑止力の言葉で打ち消される。日本政府は沖縄の基地問題解決のために普天間の県外移設で米国と再協議すべきである。


基地問題が解決できないのは日本外交の弱さにある。日本外交は沖縄県民の苦悩を取り除くべきであるが、それより日米関係を重視する。


民主党政権の「ごまかし」が沖縄県民の苦悩を深めた。厄介な沖縄の基地問題はいつ解決されるのだろうか。沖縄県民は戦後66年余、抑圧された「基地被害」を背負ってきたが、さらに我慢せよというのだろうか。


日本政府が沖縄問題を語る場合、「地政学」という言葉がある。この「地政学」という言葉が沖縄県民の心に重くのしかかる。沖縄県民の願望は、過重な米軍基地の負担から解放されることである。危険な普天間飛行場を県外へ移してもらいたいということである。きわめて単純なことであるが、日本政府は「抑止力」の言葉で沖縄県民の思いを踏みにじる。


玄場外務大臣は日米合意を進める。踏まれても沖縄を説得して辺野古移設を進める─と発言した。この言葉は沖縄県民の心を全く理解していないどころか見当違い、県民無視も甚だしい。県民との意識の乖離を露呈した。理不尽に感じる。


国際情勢の変化で沖縄の海兵隊のプレゼンスは弱まっている。米国は海兵隊の分散政策を打ち出した。日本外交は現実を直視すべきではないだろうか。


写真:キャンプ・シュワブ陸上部分(宮田裕撮影)

posted by ゆがふ沖縄 at 00:08| 琉大生が見た沖縄基地問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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