2016年05月30日

米軍政下の沖縄財政援助をめぐる国会論戦(29)

米軍政下の沖縄財政援助をめぐる国会論戦(29)
〜1967年特別国会質疑のポイント〜

2.沖縄と本土との貿易の現況は、1965年において沖縄側輸出額の約9割(7700万ドル、277億880万円)、輸入額の約7割(1億6900万ドル、608億8300万円)とが本土との貿易額であり、また年々輸出入額が相当増加しており、沖縄経済にとって本土との貿易は年々その重要性を加えてきている実情にある。

沖縄側輸出品総額の約75%は砂糖類及びパインアップル缶詰が占めている。また両者の輸出額は1960年以降著しく伸びてきたのは、日本政府が貿易自由化体制のもとで、沖縄経済発展のため沖縄に対する特恵措置を講じたことによるところが大きく、この二産業が対外収入の支柱となっていると同時に沖縄経済の発展に果たしている役割が実に大である。

沖縄側が輸入する商品は、食料品と動物類は約25%、原料別製品と機械運搬用機器類が42%、雑製品、薬品、油脂、その他が23%と住民生活各般の必要な物資の大半が本土に依存しており、沖縄経済の自立自給率の弱さが示されている。今後の沖縄産業振興等がこれらの面に向けられる必要があろう。

1965年における沖縄の輸出総額(約8416億9千ドル、303億円)と輸入総額(2億3471万ドル、845億円)の貿易赤字は、米軍関係需要、日米両政府援助等の対外収入によっておおむね補てんしている。

■1965年国別貿易額(単位:千ドル)
日本:輸出額76,969:輸入額169,120
米国:輸出額5,634:輸入額35,305
英国:輸出額353:輸入額5,469
台湾:輸出額497:輸入額4,858
その他:輸出額715:輸入額20,017
合計:輸出額84,169:輸入額234,470

posted by ゆがふ沖縄 at 03:49| 日本政府の復帰対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする