2017年02月24日

沖縄予算一括計上の本質A

沖縄予算一括計上の本質A
〜敗戦後の財政援助から沖縄予算へ〜

■米軍政下の沖縄にガリオア資金
ガリオア資金とは、GARIOA (Government Appropriation for Relief in Occupied Area)占領地域救済政府資金のことである。

第二次世界大戦が終わると、アメリカ軍は占領地の疾病や飢餓による社会不安を防止し、占領行政の円滑を図るため陸軍省の軍事予算から沖縄への援助を決定。

1947年度からは正式に陸軍省予算に計上され、1959年度までガリオア資金を投入。戦後復興として食糧・肥料・石油・医薬品など生活必要物資を援助した。

琉球列島米国民政府(USCAR)は、基地の安定確保を図るため1951年5月「琉球列島経済計画(1951〜55年度)」策定。

経済政策の目標
@ガリオア資金を活用して戦前の生活水準の確立
A自給水準の確保
B経済・金融機関の安定化

ガリオアは1947年から57年まで毎年割り当てた。当初は食料を含む現物による援助であったが、経済計画が始まると資金投入による戦災復興事業が進められる。

経済計画期間中の投入金額1億2,327万ドル(当時の為替レートで443億7,720万円)(現在の貨幣価値で1兆1,540億円)。道路、空港、ダム開発などのインフラ整備、電力供給のほか民生安定も取り組まれた。一部は琉球政府の行政費補助にも充てられた。

戦災復興事業資金は1959年度まで投入。米国がガリオア資金(占領地救済資金)として1947年度〜1959年度まで歳出した総額は1億6751万ドル(603億円)だった。

敗戦後の沖縄の疾病、飢餓救済に貢献。1947〜1962年度までに投入したガリオア資金は2億1,124万ドル(当時の為替レートで760億4500万円)。そのうち琉球政府への現金供与は1,707万8千ドル(61億4,800万円)だった。*この間日本政府からの援助はなかった。

現金供与は教育施設、公衆衛生・医療計画に使われた。米国民政府は1960年度から琉球政府の公共事業・経済開発にも現金を供与した。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:05| 宮田裕の「沖縄振興論」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする