2017年05月25日

検証・沖縄大使(22)

検証・沖縄大使(22)

(歴代の沖縄大使と沖縄の動向)
■12代大使・川田司[3]任命2016年6月3日

歴代大使の中でも最も無責任な発言ではないか。自らの発言を認識してほしい─沖縄県議会基地関係特別委員長・仲宗根悟氏の言葉である。

県議会代表団への説明で川田大使は、普天間飛行場の5年以内運用停止要請に対し、「これは私の役割ではない」と答えている。

この人は何のために沖縄に赴任してきたのか? 川田大使への信頼の低下、県民の不信感は止まない。県民が抱く懸念に向き合おうとしない。この人の感覚は見当違いも甚だしい。外務省の司令塔として沖縄への認識が改めて問われる。

はっきり言えば、あまりにも愚かで。開いた口がふさがらない。

国からの財政移転を持ち出し、恩着せがましい基地経済について披露して見せた。ごまかしの率直な認識にも驚いた。分析力はゼロに等しい。

「財政移転しているから沖縄を見殺しにしていない」と述べる発想は沖縄に対する根源的な理解を欠いている。あえて言わせてもらうが、沖縄に対する甘い認識は捨てるべきだ。県民との意識の乖離が顕著である。

2017年4月1日付の琉球新報は「沖縄大使発言 もうお引き取り願いたい」と社説で取り上げた。

同紙は「職責への自覚がうかがえない。県民代表に対する狭量と独善ぶりが宿る理解不能な言動だ」と指摘する。

さらに「米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止を求めた県議会代表に対し、外務省沖縄事務所の川田司沖縄担当大使が、国からの財政移転を持ち出して、基地負担の見返りとして県民に十分配慮しているかのような発言をし、その上で「5年以内運用停止」の約束を破り続けているのは安倍政権の側であるにもかかわらず、普天間飛行場の辺野古移設を「県民のため」と正当化する認識を示した」と報道。

「沖縄の基地負担に関連し、川田大使は「沖縄経済の4兆円のうち、2兆円は本土からの移転経費だ」とあえて述べ、全会一致の意見書を携えた県民の代表に約束を果たせと迫られた側が、臆することなく基地負担と予算をリンクさせる厚顔ぶりに驚く。沖縄は金で優遇されていると印象付けようとする狡猾(こうかつ)さが際立つ」と指摘。

運用停止への見解を問われると、川田氏は「私の役目ではない。役目は皆さんの要望を外務大臣に伝えることだ」と述べた。この発言を批判されると、「なんであなたが決めるのか」「そういう議論をしても仕方ない」と開き直った。

社説は「最低限の役割も放棄したに等しい」と糾弾する。当たり前のことを指摘しているが、川田大使はこのようなメッセージ力をどう受け止めるのだろうか。

川田大使には、問題意識が整備されてなく外交官としての志は感じられない。そう思うのは私だけではなかろう。信頼の確立こそが沖縄大使の基本と思う。沖縄を映し出す沖縄大使像に触れたが、外交官特権の権威は沖縄では通用しない。(本稿終わり)
posted by ゆがふ沖縄 at 00:01| ◆「時の動き」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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