2016年01月22日

■普天間移設問題の増悪(44)

■普天間移設問題の増悪(44)
〜普天間移設をめぐる日米共同声明〜

2010年5月28日、普天間移設をめぐる日米共同声明発表。日米同盟は日本の防衛、アジア・太平洋地域の平和、安全、繁栄にとって不可欠であることを確認。沖縄米軍のプレゼンスは日本防衛の抑止力と説明する。

2006年5月1日の「米軍再編のための日米ロードマップ」の実施を確認。2009年2月17日「沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定(グアム協定)も確認された。

海兵隊8千人、家族9千人のグアム移転に向けて普天間代替施設の完成、グア移転により嘉手納以南の返還を実施。1800メートルの滑走路を持つ代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古の水域に設置することを確認。

訓練移転として徳之島、日本本土への自衛隊基地を予定する。施設の共同使用は米軍と自衛隊と共同使用。嘉手納飛行場の騒音削減にも言及。

日米共同声明を受け、日米実務者協議は移設報告書をまとめる。それによると滑走路(2本併記)は現行計画に沿った「V字型」と「I字型」滑走路を併記する。

「V字型」は205ヘクタール、1800メートル滑走路2本、経費約3500億円を見込む。約160ヘクタールの海域が埋め立てられ、2100万立法メートルの土砂が必要。約78.1ヘクタールの海草類、約6.9ヘクタールのサンゴ類が影響を受ける。

「I字型」は150ヘクタール、1800メートルの滑走路1本。経費はV字型より約3%小さくなる。約120ヘクタールの海域が埋め立てられ、1890万立法メートルの土砂が必要。約67.0ヘクタールの海草類、約5.5ヘクタールのサンゴ類が影響を受ける。

米側は着陸と離陸を使い分け、海上飛行場を想定。集落上空を回避できる「V字型」が最適と主張。日本側は「I字型」への変更を主張。日本側が主張したのは@埋め立て面積の減少、A環境への影響が比較的小さい、B計器飛行の際に名護市北東の陸上部にある陸上部を飛ぶが、海上を飛行するV字型より集落から遠くなり、埋め立て面積も縮小できる、というものであった。

日米決着は2010年11月28日以降に先送りされた。

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2016年01月21日

■普天間移設問題の増悪(43)

■普天間移設問題の増悪(43)
〜米軍再編を閣議決定〜

2006年5月30日、政府は在日米軍再編最終報告の実施に向けた方針を閣議決定。軍民共用空港建設や北部振興策を盛り込んだ1999年12月28日の閣議決定は廃止した。振興策に関する新たな協議機関を設置する。

普天間移設ではV字型滑走路を基本とし、現行の普天間飛行場の危険性除去や周辺住民の安全、実行可能性に留意し「早急に代替施設の建設計画を建設する」とした。

基本計画や安全・環境対策、地域振興で県・関連自治体と協議する機関を設置。早期実施のための経費を捻出するため「防衛関係費の合理化、効率化を行う」と明記し、現行の中期防衛力整備計画(2005年度〜2009年度、計24兆2400億円)を見直す。

閣議決定のポイントは下記の通り。
@日米安保体制の維持・発展のため、抑止力維持と地元の負担軽減が必要。
A新たな負担を担う地元の要望に配慮し、地域振興などの措置を実施。
B海兵隊のグアム移転は沖縄県の負担軽減に重要で、所要の経費を分担し早期に実施。
C再編を的確かつ迅速に実施する。防衛関係費の思い切った合理化・効率化を行い、中期防衛力整備計画は再編経費全体の見積もりが明確になった次第見直す。
D普天間飛行場は日米安全保障協議委員会で承認された案を基本とし、早急に建設計画を策定。政府、沖縄県、関係自治体による協議機関を設置して対応。
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2016年01月20日

■普天間移設問題の増悪(42)

■普天間移設問題の増悪(42)
〜米軍再編最終報告(2006年5月1日)のポイント〜

1.普天間飛行場代替施設
 ・V字型2本滑走路
 ・オーバーランを含み1800メートル
 ・2014年完成目標
 ・埋立工法
 ・戦闘機運用計画なし

2.在沖海兵隊グアム移転
 ・約8000人の海兵隊と家族9000人、2014年までに移転
 ・対象施設も明記
 ・移転総額102億7000万ドルのうち日本は直接支援28億ドルを含め60億9000万ドルの負担

3.土地の返還
 ・返還基地名を明記
 ・2007年3月までに統合のための計画作成

4.自衛隊との共同使用
 ・嘉手納基地、キャンプ・ハンセンに限定

5.嘉手納基地訓練移転
 ・当分の間、嘉手納基地、三沢基地、岩国基地から本土の6自衛隊基地との共同訓練に参加
 ・2007年度からの共同訓練計画を作成
 ・必要に応じて2006年度の補足的計画も
 ・共同訓練は1回につき1〜5機の航空機が1〜7日間参加(いずれ1〜12機の航空機が8〜14日間)

6.普天間飛行場のKC130空中給油機
 ・岩国基地を拠点とする
 ・訓練及び運用のため鹿屋基地とグアムに定期的にローテーションを展開
 ・鹿屋基地にも必要な施設整備
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