2017年01月30日

権力と「肩たたき」

権力と「肩たたき」
―不正な振付師はいらない〜

1月27日付の沖縄タイムス記事を見て驚いた。幹部に促されて沖縄県病院管理局長・伊江朝次氏が知事あてに退職願を出したという。局長を交代させる県の人事方針が覆った昨年の余(よ)燼(じん)がくすぶっており、県幹部の圧力があったことが報道されていた。

縄張り争いのススメだろうか? 最近の沖縄県庁は摩訶不思議なことが多い。安慶田前副知事が教員採用試験で特定の受験者を合格させる口利きと、教育庁の幹部人事に介入して辞任した直後の出来事である。教員採用試験への政治介入。報道を見ると沖縄県政の危うい技巧と言わざるを得ない。不正の振付師はいらない。

権力の振る舞いは醜い。不毛な権力の行使は批判の対象になりやすい。

組織にとって権力の独占化が進むと、不信感が増幅する。組織では異説を唱えると肩たたきの「お手本」とされる例がある。肩たたきに合うと「孤立無縁」というのは現代官僚の一面かもしれない。

一方、幹部は退職後も天下りを繰り返し、色彩を強めて優雅な人生を歩む。沖縄県の外郭団体の長がその例だろう。権力の縦割り効果である。

国の機関に携わっていた時の話をする。基地受け入れの見返りに基地所在市町村に「島田懇談会事業」が実施された。1千億円の予算が担保された。金武町のキャンプ・ハンセン周辺に街灯が設置されることになった。

沖縄防衛局の職員が「島田懇談会」の委員をキャンプ・ハンセン前の外人相手の「ナイトクラブ」に案内するという話が舞い込んできた。那覇から金武町まで案内のためタクシー券1冊の提供依頼があった。夜の飲酒が目的だ。沖縄防衛局が案内するからタクシー券は沖縄総合事務局で負担してくれという。即刻断った。甘える側の体質を疑った。国民の税金である。後日、このことが幹部に伝わり叱責されたことがある。今の時代には考えられない感覚である。

防衛官僚の処世術に裏技はつきものだろうか? 不信を生む機略もある。おかしいのはおかしいと言わねばならない。行政のテクノクラートは崩れている。

内では見えなかった問題点が外からよく見える。目標なき時代・・・陳腐化した行政(天谷直弘の官僚論)に同感する。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月27日

問題を見誤った「口利き問題」

問題を見誤った「口利き問題」
〜隠れた事実「何が正しいか」〜

安慶田前沖縄県副知事が口利き問題で諸見里明前教育庁を刑事告発した。1月26日、NHKの全国放送を見て驚いた。県内のテレビ局も放映しているが、泥沼化した醜態に県民はどのように受け止めているだろうか。

県民とかけ離れたところで教員採用試験の口利き問題が司法闘争に入るのだろうか。非生産的な行政の醜態を駆り立てるのは何だろうか。

複数の具体的証言が明らかになっているが、安慶田氏は否定する。一般的な問題としての理解を欠き、その場しのぎの記者会見を見ると、安慶田氏の癖、習慣、人間の気質を映し出している。発言内容はマスコミ報道と大きくかけ離れている。

1月26日の琉球新報電子版によれば、「安慶田光男前副知事による教員採用試験への口利きと教育庁幹部人事への介入があったと諸見里明前教育長が文書で証言したことを受けて、安慶田氏は26日午前、県政記者クラブで会見し「前教育長の文書記載や同様の説明は事実ではなく、このようなつくり話で名誉を侵害され、耐え難い苦痛を与えられたことから、前教育長を名誉毀損罪で刑事告発した」という。

「諸見里前教育長は県教育庁に提出した文書で、2015年8月ごろの教員採用試験での口利きや15年1月と16年1月の教育庁幹部人事への介入について、自身が副知事室に呼ばれて依頼を受けたことや、受験者のメモを渡されたことなど詳細を告発している」(1月26日琉球新報電子版)

1月26日NHK午後7時の全国放送は、那覇地検に告発した理由を 「つくり話で名誉を侵害された」と安慶田氏の発言を流していた。

1月26日の安慶田光男前副知事の記者会見の模様を各テレビ局は放映していた。県教育庁の幹部人事を巡っては「教育関係者の要望を前教育長に伝えた記憶は、わずかながらある」と述べ、介入を事実上認めた発言が飛び出した。

前教育長は受験者のメモを渡されたことなど詳細を告発しているが、安慶田氏は「つくり話」と刑事告訴の理由を述べた。コミュニケーションの言葉としては、県民はどう受け止めるのだろうか。

ソクラテスは「大工と話すときは大工の言葉を使え」と説いたが、受け手が期待するものを知ることなく、コミュニケーションを行うことはできない。具体的証言が明らかになっているが、「つくり話」という言葉は、受け手の期待を破壊し、予期せぬことが起こりつつある、と思うがいかがだろうか。

■ドラッカー名言集に次の言葉がある。
「問題を見誤ると失敗する」
「誰が正しいかではなく、何が正しいか」

*つくり話という言葉は本質を見誤っていると思うが・・・。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:10| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月26日

口利き問題の波紋と翁長知事の言葉

口利き問題の波紋と翁長知事の言葉

安慶田光男・沖縄県副知事の教員採用試験への介入問題が全国ニュースで放映された。沖縄県のイメージダウンであり、沖縄県政を震撼させている

県幹部が最も優先すべきことは、県行政の課題への卓越性の追求ではないのか。そこから県行政への信頼と自信が生まれる。

今、沖縄県庁で何が起きているのか。「知・情」を成し遂げる手段として教員採用試験への介入、教育庁幹部人事への働きかけについての生々しい証言が出ているが、安慶田氏は「ノーコメント」で口を閉ざしている。

この現状に対して、任命責任者の翁長雄志知事は「比較がよくないかもしれないが、司法的な何かがあったときに、疑念があるからこの人はこうなんだ、というようなものではない」と指摘。「安慶田氏が実際に口利きしたかどうか確定していない」との認識を示した(1月25日付・沖縄タイムス)。

任命権者として最大の責任を持つ人の発言だろうか? これほどかばうには何がそうさせているのだろうか?

大事なものは、地位ではなく責任である。ドラッカーの言葉を思い出した。

■ドラッカー『仕事の哲学』・・・成長の責任は自分にある
成長に最大の責任を持つ者は、本人であって組織ではない。自らと組織を成長させるためには、何に集中すべきかを自ら問わなければならない。

安慶田氏は翁長知事に任命されている。あらゆることはそこから始まる。安慶田副知事の責任放棄が県民の不信感を増幅している。大切なことは地位ではなく責任である。教員採用試験への口利き、独立した教育委員会幹部人事への介入は副知事にふさわしい仕事ではない。自らの行動には責任がある。

このような対応は、人に誇れるものではない。

ドラッカーは言う。「組織は責任に重点を置くことによって発展する」。今の沖縄県政にも当てはまる。

翁長知事が果たすべき責任は、県民から信頼されることである。問題の性格を理解してほしいと思う。この不正問題を、どのように方向づけるのだろうか。県民は注目している。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:13| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする