2017年01月25日

教員採用試験への権力介入

教員採用試験への権力介入
〜沖縄県庁の隠ぺい表面化〜

政治家から沖縄県庁のナンバー2に上り詰めた「安慶田光男副知事」。教員採用試験への口利きが明らかになった。試験の合否へ「知・情」が入るのは許されない。

翁長雄志知事と平敷昭人教育長は詳細な情報整理がないまま記者会見で安慶田副知事の教員採用試験への介入を否定し、県民への不信感を植え付けた。幹部の情報学に疑問が増幅、県民の信頼を失ってしまった。マスコミ報道で安慶田氏は県政の混乱の責任を取り1月23日辞任した。

県政は混迷に突入している。「公僕」とは何か。県政を取り巻く環境の背後にあるのは何か。権力者に口利きを駆り立てるものは何か。

1月22日付で、前教育長・諸見里明氏が平敷昭人教育長へあてた文書が明らかになり、平敷教育長は事実関係を認めた。二転三転する平敷教育長の情報感性に疑問符が付く。

前教育長・諸見里明氏が平敷昭人教育長へあてた文書がNHKで全国放送された。県内のテレビ局のスイッチをひねると同じく放映している。沖縄県の教育の将来を考えると看過できない。

前教育長・諸見里明氏が平敷昭人教育長へあてた文書がマスコミで報道されているが、その本文を入手した。概要をブログで掲載する。
* * *
諸見里明氏は、教育の中立性から強い信念を明らかにしたと述べている。マスコミが独自取材を経てここまで報道していながら、前教育庁として隠ぺいしていいのかという道義的責任から真実を述べたと語る。副知事の「絶対否定」に「これでいいだろうか」と大きな違和感を覚えたという。

●採用依頼について
2015年に実施された教員採用試験で安慶田副知事から副知事室に来るように言われ、メモ用紙を渡された。3名の受験番号、教科、氏名が書かれ、「よろしく」と言われた。
 
2015年10月末日、副知事から電話があり、学校事務職員採用試験で「よろしく頼む」と言われた。

■人事異動への介入について
2016年1月、副知事に呼ばれ、教育庁幹部C(教育職)の移動先を指導統括官にするよう言われた。内部で協議したところ、絶対だめだと確認し、お断りしたところ、その際に激しく恫喝された。

2016年1月中旬、小学校校長D氏を義務教育課長か那覇教育事務所所長にするよう指示されたが、人事配置の事情から固辞したら、この件でも激しい恫喝を浴びせられた。
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前教育長・諸見里明氏の署名・押印がある文書である。

副知事という肩書を振り回し、やたらと口うるさい幹部である。安慶田氏の振る舞いは、リーダーとして失格であることを浮き彫りにした。

教育の独立は守らなければならない。諸見里明氏の勇気ある行動に敬意を表する。一貫性のない人物が現在、教育長の職にいる。

平敷昭人教育長は、人材を創る教育者たれ! 教育のトップリーダーとしての資質が問われる。教育は人なり。教育は心なり。

沖縄県政は、権力による我田引水の圧力を教育現場に持ち込んではいけない。
posted by ゆがふ沖縄 at 00:37| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月24日

教員採用試験に介入『安慶田副知事』辞任

教員採用試験に介入『安慶田副知事』辞任
〜権力の乱用をどう制御するのか〜

教員採用試験で特定の複数の受験者を合格させるよう働きかけた、沖縄県副知事・安慶田光男氏が1月23日辞任した。疑惑について複数の関係者が証言。本人は否定しているが、多くの県民はその姿勢に憤りを覚えているのではないか。

沖縄タイムス、琉球新報の報道を読むと、安慶田副知事の体質、振る舞い、人間性に疑問符が付く。関係者の一人は「副知事の地位を利用して事実上の指示。どう断るか内部で問題になった」と具体的に証言しているからだ。

さらに驚くことは、一般職員は倫理規定の対象であるが、特別職による口利きはルールがない」という。この感覚は一体何だろう? ルールがなければ許されるのか。

平敷昭人県教育長は、具体的な証言が報道されているが「採用試験は公正・公平に行われた」と証言する。平敷氏は政治力で昇任した方であると報道されている。

沖縄タイムスは、「関係者が圧力を感じた」と具体的に報道。「副知事から『よろしく』という話が来ている。どうやって断ったらいいか」「公平性の観点から絶対にできない」・・・教育庁の関係者の証言である(1月18日付・沖縄タイムス)。

1月18日付の沖縄タイムスは伝える。
「ある関係者によると、安慶田氏は複数の受験者の名前や受験番号が手書きされたメモを県教育側に渡していた。結果公表に合わせ、県教委側が依頼に応じられなかった旨を安慶田氏に伝えたところ、幹部が副知事に呼びだされたという。この関係者は露骨な圧力を感じたという」・・・安慶田氏の権力丸出しで部下への威圧報道に接し、リーダーの資質を疑った。

翁長雄志知事は「副知事に確認したところ、教育委に働きかけを行った事実はないと聞いている」と本人確認だけで安慶田氏の疑惑を否定した」「県教委も否定し調査を打ち切る」という。「安慶田氏は続投に意欲を見せる」(1月21日付・沖縄タイムス)。

限られた身内の調査で幕引きを図ったが、深刻な不信と疑念は増幅するばかりである。

夜が更け、このブログを書いている今、1月23日付の琉球新報電子版は、「県政混乱は重大」「安慶田副知事が辞職理由説明」と報じた。

同紙によれば、教員採用試験を巡る安慶田光男副知事の口利き疑惑で、翁長雄志知事は安慶田氏の辞任を23日付で承認したという。翁長知事は会見で「胸をかきむしられる思いだが、本人の意思は固く承認した」と説明。一連の事態については「大きな混乱と不安を抱かせる結果になり、申し訳なくおわび申し上げる」と県民に陳謝した。(1月23日付・琉球新報電子版)。

さらに驚いたことは、同紙は「安慶田氏が2015年の教員採用試験の1次試験の後、3〜4人分の氏名と受験番号が書かれた紙を教育庁関係者に渡し、合格させるよう口利きがあったことを証言している。このほか、県教育庁の幹部人事で複数年、働き掛けをしたとされる人事介入疑惑が取り沙汰されている─と報道する。

安慶田氏に言えることは「権威の希薄な人ほど、権力にすがる」ということではないか。
権力の乱用をどう制御するのか。腐敗の因子をどう除去するのか。県民は慧眼で見なければならない。

教員採用試験への権力介入について、教育庁は子供たちにどのような姿勢で向き合うのか。「道徳」をどう説くのか。隠ぺいは許されるものではない。権力者の言いなりになる教員採用試験はこれでいいのか。教育関係者に求められるのは、徹底的に「病(やまい)の根」を断ち切ることではないのか。

権力は中毒になるというが、安慶田副知事の権力の代償は大きい。馬脚を現すのはよくない。リーダーたらんとするものは、肌身にしみて反省すべきだ。権力にすがって世間を甘く見るのは許されない。
posted by ゆがふ沖縄 at 01:43| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

新春を仰ぐ「琉球王国の栄華」C

新春を仰ぐ「琉球王国の栄華」C
〜首里城で沖縄を考える〜

沖縄には戦国時代があった。太平の世を寿ぐ「渡りぞう」「「瀧落とし」の演奏が生まれた。力強い手踊りが首里城から響いた。時を巡って舞踊に対話を求めた琉球は「内なる心」があった。天来の響きだろうか。過去が語りかける。

琉球舞踊には深い癒しの力が流れている。沖縄の扉の向こうでは米軍基地がある。沖縄人はつまずいても、傷ついても心の重圧から自らを解き放ち、文化を築いてきた。敗戦後の沖縄で庶民の踊り「雑踊り(ぞうおどり)」が生まれた。

多彩な琉球舞踊が首里城にこだまする。「鳩間節(はとまぶし」は心躍る二才芸能だ。「貫花(ぬちばな)」は恋する女性を表現した踊りは庶民の感覚を胸に秘める。沖縄の正月は真の喜びと恵みに出会うことができる。

琉球王国と多彩な琉球の踊りについて述べたが、450年前から沖縄は高度な文化王国だったのだ。沖縄人を土人と呼んだ大阪府警の機動隊員がいた。松井一郎大阪知事がツイッターで「一生懸命、命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と書き込んだ。

松井知事の人権感覚は見るに堪えない低レベルだ。昨年10月21日に松井知事は、「機動隊勤務ご苦労様だというのは当然だ」と持論を再度展開。「出張ご苦労様」と警察官をねぎらう発言内容を撤回しないと述べた。心のボルテージが低い。

このような知事がいることは大阪の恥であり、日本の恥である・・・昨年12月10日、対外問題研究会の忘年会で大阪出身の文化人が発した言葉である。

沖縄県民は内なる真実に向かって、自らをひらめいている。思い出さねばならないことは、目先の現実に飲み込まれている政治家がいることだ。基本的な人間の品格が欠落している。

基地が沖縄を不幸にしてきた。さらに今年は辺野古新基地が本格化する。沖縄県民は生きていくために力を要する。沖縄の真理を求める年にしたい。樹木が光を求めるように沖縄県民は平和を求める。心の重力から解き放される沖縄でありたい。(この項終わり)
posted by ゆがふ沖縄 at 00:03| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする